好きな作品は今のところテニスの王子様(リョ桜)ですが、遅くにハマってしまったために今頃…って感じで悔やんでおります。(またジャンルが変わることもあるかもしれません)読んだ後の、誹謗中傷などは受け付けかねます。
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足元がひんやりと冷たくなっている廊下へ足を一歩踏み出すと


壁際に等間隔にあるドア達のひとつが開け放たれて


廊下の床のワックスを照り返すように


壁は薄い水の色を示して……


そこから煌々と青白い光が輝く


私の部屋の明かりはもっとオレンジがかってたなぁ……


などどおよそ検討違いのことを考えながら


リョーマの寝室にあたるのであろうか?


部屋の真ん中付近に置かれたガラステーブルに映りこむ、まあるい照明器具を桜乃は眺めていた



「あのサ…寒いんだケド?。」



コト……という皿とガラステーブルがぶつかった音とともにそこに映りこんでいた照明器具の残像も失われた


青白い光に奪われていた意識が戻ってくるのを感じる



「あっ!ごめんね!とりあえずドア、閉めていいのかな…??。」


「閉めないと寒い。」


「あ…それもそう…だよね。」


リョーマに言われるままにドアをカタンと閉める

閉めて振り返ったとたん飛び込んできたおよそ部屋の4分の1を占めているであろう


ベッドに視線が釘付けになってしまった



ベッドを見て固まっている桜乃にリョーマもさすがに少し気恥ずかしくなったのか


「菊丸先輩達が起きるまでもうちょっとかかるデショ?こたつはあの4人に占領されちゃってるし…サ。」


と皿からポイと口の中にイカを投げ入れあ…意外においし、などとブツブツつぶやいている


そして、桜乃の腕から缶ビールを一本、二本…と取り上げその中の一本を開け

プシューっと音をさせて桜乃に差し出した



「はい、竜崎。」


「あ…ありがとうございます…。」


「なんかこんな音のする人いたよね?。」


差し出された缶ビールを受け取り、リョーマから投げかけられた疑問を口元に手を当てながら考える


「ア、もしかして海堂先輩??。」


「フシュぅ~~ってサ。」


「ふふふ…。似てる…。」


リョーマの思いがけない海堂の物まねに思わず噴き出した桜乃

空気が震えるように控え目に笑う様子を見てリョーマも思わず顔がほころぶ


「竜崎、やっと笑った。」


「え…?。」


「とりあえず乾杯……。」


トン……


缶同士をぶつける乾杯だったのでそんなに派手な音がする訳ではなかったが

その音が二人の間にあった見えない壁を取り払ってくれた


パチパチパチパチ…と缶の中で炭酸が弾ける音も

普段はあまり好まない麦芽の香りも、心地のいいものとなる


「前に会ったのっていつだったっけ?。」

「うーんと、確かおばあちゃんが学校を定年退職したときだったよ…ね?

でも…こうやってじっくりお話するのは中学生のときテニス教えてもらって以来かも…。」

「そうだったっけ…。」

二人の性質らしい少し言葉尻の足りない会話が続いていく…

もっぱら桜乃のドジ話やら祖母スミレとのやり取りなどというたわいもない世間話ではあったが

リョーマにとっては桜乃と話をしているという事実だけでよかった

桜乃にとってはリョーマの顔を見て話をしているという現実が空想の世界のようで仕方なかった


桜乃が途切れ途切れに話す話題にたまに忍び笑いを洩らしながら

ふと部屋の時計に目をやるとかなりの時間が経っていた…


「アッチ、静か過ぎる。ちょっと見てくるから。」

静か過ぎる原因で思い当たるフシはひとつしかない

現に目の前の桜乃もたまに手をおさえて、あ…ふ…と小さく欠伸をしていた


「多分寝こけちゃってるんだろうケド…竜崎も眠かったら少し横になってなよ。」

「うん。本当に眠かったら横にならせてもらうね。」




様子を見に行き戻るまでの間、一分あったであろうか…




やっぱりアイツら寝こけてた……と言いながらドアを開けると


そこにもすやすやと寝こけている姿があった



男の前でやすやすと眠るなんてアンタも相当の大物だよね…


あんまりにも安らかそうに眠っているので


リョーマも”お見事”としか言いようのない思いにかられる




ホント、オレを元気づけるために集まったんでしょうが…





眉をひそめながら、家の中にある体にかけられる物をかき集め、酔いつぶれて寝こけている面々にかけてあげた…




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